なぜ「実測」が必要なのか

コンクリートは経年で強度が変化します。設計図に書かれた数値と、数十年を経た実際の強度は同じとは限りません。だからこそ耐震診断では、現地でコンクリート強度を実測することが欠かせません。

2つの代表的な測定方法

コア抜き(破壊試験)

建物のコンクリートを円柱状にくり抜き、試験機で実際に圧縮して強度を測る方法です。最も正確ですが、建物に穴をあけるため箇所が限られます。

シュミットハンマー(非破壊試験)

コンクリート表面を専用のハンマーで打撃し、その反発の度合いから強度を推定する方法です。建物を傷めずに多くの箇所を手軽に測れるのが利点です。

POINT

シュミットハンマーは表面が乾いていると数値が高めに出る傾向があるため、コア抜きの結果と照らし合わせて補正係数をかけ、信頼できる値として採用します。記録式のハンマーを使うと作業効率も上がります。

「使い分け」が診断の質を決める

正確だが箇所の限られるコア抜きと、手軽だが推定であるシュミットハンマー。この2つを組み合わせて使い分けることで、建物全体のコンクリート強度を効率よく、かつ精度高く把握できます。地味な調査に見えますが、ここでの一手間が診断結果の信頼性を支えています。

当協会が連携する専門家は、こうした現地調査を確実に行い、根拠のある診断結果をお出しします。