図面がない建物は、むしろ珍しくない
昭和の建物では、増改築を繰り返すうちに図面が散逸したり、そもそも手元に残っていなかったりするケースが大半です。設計者にとって、図面のない建物の診断は手間がかかりますが、決して「できない」わけではありません。現況から構造を読み解き、図面を復元するのが専門家の仕事です。
復元図面をつくる、現地調査の中身
図面のない建物では、現地調査で建物の「中身」を一つずつ確認していきます。
- コア抜き・鉄筋探査でコンクリート強度や配筋の状態を調べる
- はつり調査で柱・梁の中の鉄筋・鉄骨を直接確認する
- レーダー探査で壁内部の状態を非破壊で把握する
- 寸法を実測し、構造の骨組みを図面として復元する
こうして復元した図面をもとに耐震診断を行い、評定(第三者評価)を取得した実績も数多くあります。図面が保存されていない建物でも、診断評定まで進められるのです。
POINT
「図面がない=診断できない」ではありません。遠隔地の建物や、図面の一切残っていない建物でも、現地調査から診断を進められます。まずは建物の状況をお聞かせください。
「無理」と言われても、あきらめないで
図面がないことを理由に断られた経験のある方こそ、一度ご相談ください。当協会は、図面の復元を含む難しい案件にも対応できる専門家と連携しています。建物の安全を確かめる第一歩を、私たちがお手伝いします。