外付けフレームの魅力と、その裏側

外付けフレーム補強は、居住やテナント営業を続けながら工事できるため、マンションやオフィスビルで好まれます。一方で、メーカーが提供する「簡易な配置図」だけで設計を済ませてしまうと、肝心なところが抜け落ちることがあります。

図面だけでは見えない、2つの落とし穴

  1. 本体とフレームの「接合部」の検討不足。地震の力は、最終的に既存の建物本体とフレームをつなぐ接合部(あと施工アンカーなど)に集中します。ここの検討が甘いと、フレームを付けても十分に機能しません。
  2. フレームを支える基礎・杭の検討不足。大規模な建物では、フレームを受けるための基礎・杭の補強だけで多額の費用が必要になることもあります。「上だけ」を見て計画すると、後から想定外のコストが発生します。
POINT

「メーカーの図面ではこの建物に合わない」と最初に気づけるかどうかが、専門家の腕の見せどころです。図面を鵜呑みにせず、接合部・基礎まで含めて構造全体で検討することが欠かせません。

大切なのは「全体で成立させる」設計

外付けフレームは優れた工法ですが、それ単体で完結するものではありません。建物本体・接合部・基礎を一体で検討し、コストとのバランスをとってはじめて、本当に効く補強になります。当協会は、こうした構造全体を見通せる専門家とともに、建物に合った補強計画をご提案します。